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2000年9月15日更新



稲刈り日誌


随分レポートが遅くなってしまいましたが、9月始めに自宅の稲刈りを行いました。今年の米の出来具合は、まぁまぁといったところ。今年は、稲刈りを始める時間が少し遅くなってしまって、最後まで終わったときにはすでに暗かった・・・。

 左の写真がコンバインを運転している座席から刈り取る部分を真下に観て撮影したものです。刈り取られた稲は、写真でいうと左後方に順番に送られ、こぎ胴と呼ばれる所で籾米だけ脱穀されて、その後は稲を細かく切り裂く部分(カッター)に送られて、切り裂かれた稲が田んぼに綺麗に排出されるという仕組みになっています。
コンバインは言うまでもなく、「刈り取り、脱穀、藁切り」の3つの作業を一連の流れ作業として行ってしまう画期的な機械です。一昔前は、刈り取り機で刈り取ったあとは、天火で干して脱穀機で脱穀し、さらに藁切り機で藁を切るという3つの作業がそれぞれ別々の機会を使用して行われていました。しかし今では、それらの3つの作業は一連作業として行われるので、大幅な時間短縮が可能となっており、また作業人数も大幅に縮小できています。



 右の写真が自分たちが使用している機械です。
エンジン水冷2気筒立形ディーゼル
出力/回転速度8.1[kw]/2700[rpm]
排気量522[cc]
変速方式HST無段変速
変速段数副変速2段、前進無段、後進無段

とまぁこんな感じの仕様となっています。一番の売りは写真をみてもらえばわかるように、グレンタンク&排出オーガ仕様であることです。排出オーガというのは、コンバインから軽トラックに向かって伸びている長い筒です。この排出オーガがあるおかげで、排出オーガから軽トラックへ直接籾米を移すことができ、その後軽トラックから直接乾燥機へ籾米を移すことができるので、人が力仕事をする必要がほとんどありません。(この軽トラックは荷台が上下に動くものです。また、荷台には籾米を乾燥機にスムーズに送ることができるようにモータがついています。)

以上が稲刈りにおけるだいたいのレポートとなります。
 稲刈り後は、籾米を乾燥機に入れて水分を適度な割合にして、その後は籾米から籾をとって玄米にするわけです。その過程はまた紹介することにします。デジカメで写真を撮らないといけませんね。
 自分は、自宅の稲刈りだけをしているわけではなく、近所の人に頼まれて稲刈りをしたり乾燥機に入れたりしています。稲刈り歴は余裕で10年を超えています。自分の食べるものを自分で作っているということは大変良いことであるといつも思っています。自宅で米を作る環境にある人の割合は少ないでしょうが、少しでもいいので、自分が食べている米はどのようにしてできているのかを知ってもらいたいなぁと思います。
 稲刈り歴が余裕で10年を超えているというものの、ちゃんと勉強しているわけではなくて、ほとんどが体験的に得ている知識や技術ばかりです。なので用語などの使い方が間違っている事があるかもしれません。このページもできるだけわかりやすく書いているつもりですが、稲刈りを知らない人にはまったくわからないかもしれません。ただ、自分の考えとして、初心者(米作りを知らない人)にもわかりやすいページにしていきたいと思っています。そして、用語なども今後勉強して、ちゃんとしたページに仕上げていきたいと考えています。もしこのページを見て疑問や質問、意見などがあれば是非お知らせください。お待ちしています。
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