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#3 モナコGP

 いやー、すごかった。(って毎年のことなんだろうけど)完走率の低さとクラッシュの多さはさすがモナコGPという感じだ。順位とタイムを整理しておこう。
1 D・クルサード    マクラーレン・メルセデス        1:49’28.213
2 R・バリチェロ    スクーデリア・フェラーリ・マールボロ    15.889遅れ
3 G・フィジケラ    ベネトン・プレイライフ           18.522遅れ
4 E・アーバイン    ジャガー                1’05.923遅れ
5 M・サロ       ザウバー・ペトロナス          1’20.774遅れ
6 M・ハッキネン    マクラーレン・メルセデス            1周遅れ
7 J・ヴィルヌーヴ   BAR・ホンダ                 1周遅れ
8 N・ハイドフェルト  プロスト・プジョー               1周遅れ
9 J・ハーバート    ジャガー                    2周遅れ
10 H・H・フレンツェン ジョーダン・無限ホンダ             8周遅れ
  <以上が完走>
  <以下がリタイア>                     残り周回数
  J・フェルスタッペン ゼプター・アロウズ           18周(クラッシュ)
  M・シューマッハ   スクーデリア・フェラーリ・マールボロ  23周(カートラブル)
  R・ゾンタ      BAR・ホンダ             30周(クラッシュ)
  R・シューマッハ   ウィリアムズ・BMW          41周(クラッシュ)
  J・トゥルーリ    ジョーダン・無限ホンダ         42周(カートラブル)
  P・ディニス     ザウバー・ペトロナス          48周(クラッシュ)
  J・アレジ      プロスト・プジョー           49周(カートラブル)
  M・ジェネ      フォンドメタル・ミナルディ・フォード  57周(カートラブル)
  A・ブルツ      ベネトン・プレイライフ         60周(クラッシュ)
  J・バトン      ウィリアムズ・BMW          62周(カートラブル)
  P・デ・ラ・ロサ   ゼプター・アロウズ           78周(クラッシュ)
 ファーステストラップ:M・ハッキネン 1’21.571 36周

 2000年モナコGPを終了でついに12年連続ポールシッターが勝てないという現象が起こってしまった。今年のPPはM.シューマッハだったが、23週目、エキゾーストのトラブル(M.シューマッハ談)でリタイヤしてしまった。何事もなく順調に見えていたのに・・・。M.ハッキネンもなかなかセットアップが決まらない上に、予選ではイエローフラッグに邪魔され5位。決勝でもブレーキトラブルで一時順位を落とすも、しぶとくねばってポイント獲得!
 モナコGPは車の性能も関係してくるが、やはり予選ではドライバーの本当の技術の高さが証明されると思う。いつも車の性能の違いに泣かされているJ.アレジ、J.ヴィルヌーヴ、G.フィジケラなどのドライバースキルの高い人たちもモナコではシングルグリッドを獲得できたり、速さを見せつけたりしている。また、精神的な強さもこのGPでは要求される。少しでも気を抜けばすぐにガードレールという状況で、いかに集中力を切らさず、車をいたわりながら走るかというのもドライバースキルの一つだと思う。観戦しているほうも、TVでみていても車がスライドする様子やターンインの方法などが顕著に見えるので、とても楽しみやすい。(まぁ、「キャー!ハッキネン!!!」などと叫んでいる人はそうでもないだろうが・・・)
 と、まあいろいろとあったモナコGPであるが、モナコ市街地コースは大変美しいと思う。GPが開催されなくてももともと美しい街ということもあるが、海の周辺を爆音をあげてF1が走る姿というのが美しい。コースは狭く、観客席から手を伸ばせばF1に触れることができるのではないかと思うほど狭いモナコのコース。TV中継を見ていると、人がごちゃごちゃで何がなんだか・・・というGP。ドライバーにとってもテクニカルなモナコのコースは強敵に違いない。その証拠にモナコを征する事がF1ドライバーの最高の栄誉とまで言われる。美しい街と飛びぬけて難しいコース。そして世界でたった12人のF1ドライバーと世界最高の技術の結晶であるF1Car。このバランスが最高だ。生きているうちに是非一度はモナコGPを現地で観戦したいと思っている。